【完】あたしのとなりの不良くん
あたしのとなりの不良くん
「なあ、千尋」
「ん?」
あたしが海里のほうを振り向くと、海里は微笑みながらあたしを見ていた。
「何だかすっごい幸せだな」
「そうだね」
ギュッと手を握られて、あたしもギュッと握り返す。
こんな些細な出来事がすっごく幸せ。
でも、もっと幸せなことがある。
「千尋、大好きだ!」
それは、隣で大好きな彼が笑っていること。
それを見て、あたしも笑顔になっていた。