【完】あたしのとなりの不良くん



「…ち、ひろ……アイス…」



蚊の鳴くような声が聴こえたかと思ったら、それは海里だった。


パタパタと仰ぎながら海里を横目で見ると、今にも死にそうだ。


「アイスなんかない」


あたしは四次元ポケットなんか持ってないんだ。

ホイホイ出せる訳がない。


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