【完】あたしのとなりの不良くん


「海里、下敷き」


「持って…、ない」


うん。

そりゃ、こいつが持ってる訳ないか。


「じゃ、教科書」

「ある…」


そう言って出したのは、普通の教科書よりかなり分厚いの。


「……」


まぁ、いっか。


あたしはその教科書を下敷きを持ってないほうの手で持ち、海里を仰いだ。



「涼し~…あー…生き返る…」



ほんとに生き返ってるわ。

ニコニコ度がさっきより、増してるわ。



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