僕らは妖怪 ~妖怪編~
「……っ」
目をギュッとし、身を固めた。
「結界!!!」
パリン、パリン
え、この声は…!
「もう、真希!!喧嘩なら呼んでよ!」
「真羽!!」
妖怪化とした真希が立っていた。
「…っつ!!グアッ…!!」
「んだよ、今ので力使い果たしたのか?あ?」
「蓮!!」
みんな来てくれたんだ!!目頭があつくなって今にでも泣きそうだった。
「さぁ~て、この陰陽師。どうする?」
「蓮、その鎌おさめて。真希、こいつどうする?」
どうするっつったって……潤はもともとあたしの恩人だし…。
殺したらもう一生会えなくなるし…。
「死なせないで…」
もう、あたしはここへ2度と来れないだろう。でも、居場所ならまた見つける。
「そっ!んじゃあ退散しますか!蓮、進真担いで」
「はぁ?!てめぇ、姉ちゃんなんだから、てめぇがかつげよ!」
「女の子にでっかい男をかつげというの?!どう思う?真希!」
ははは……相変わらずこのテンションにはついていけないよ…(笑)
「てめぇら……待て…よ!!」