僕らは妖怪 ~妖怪編~
「別に進真なんて……す」
「真希っ!!!」
「はひっ!!!」
「何そんなに驚いてんのよ、お友達よ」
なんだ…真羽か…。
でも、あたしに用があるなら相当なことだよね。
いきおいよく階段を降りた。それに続いてテレビを見ていた蓮と真羽も勢いよく部屋に入って行った。
何てったって、学校の有名人がこんな奴と同居ですからね…(笑)
「だれ~?」
玄関を開けると、そこにはクラスの男子…6人くらいの人がもじもじしながら立っていた。
ぶっちゃけた話、まだクラスの男子の名前、まだ半分も覚えてない。でも顔は覚えてるよ!!
「あの…なにか?」
「あのっ!!俺たち風狐さんのお見舞いに来て…あ、これつまらないものですが…」
「へ…?!あ、どうも」
そうだった…今日は本当は学校の日だけど、あたしが「今日は休む」と言って、
「んじゃあ、全員休もっか」ってなっちゃったんだっけ…?
「と、とりあえず入る…?」
こんな手土産もらってバイバイはないでしょ!!しかもこのお土産、「東京レモン」じゃない!!
「あ!!でも家の人がとか…!」
「大丈夫、大丈夫♪」
そりゃ、ここ4人しか住んでいませんから。
「では、お邪魔します…」