僕らは妖怪 ~妖怪編~
○彼氏
◆真希Side◆
あたしもそろそろ彼氏つくったほうがいいかな…?
進真もあのラブレターにきっとド肝を抜かれたと思うし、真羽も「あたしは今年中に彼氏つくるよ!!」って言ってたし。
「真希~?よんでるよ」
水樹にチョイチョイとその呼んでる人物を指差した。
「はい、何でしょうか?」
「ちょっといいかな?」
?…なんか用でもあるの?水樹のほうを向いたらなぜかニヤニヤしてた。
「いって来い!このモテる野郎め!!」
「いや、モテないし」
しかし、水樹のニヤニヤはおさまらない、しぶしぶその男の人についてった。
「俺のこと知ってる?」
「いえ、全く」
その前になんで屋上まで!!ちょっと疲れたんですけど!
「俺、2年の沢辺っていうんだけど…ちょと有名なんだよ?」
「はぁ……」
ごめんなさい、2年で有名といったら蓮と真羽しか思い当たりません!
でも、なんでその有名人さんがあたしを屋上まで…まさか殺人?!
それはないよね…でもちょっと身構えておこうかな…。