僕らは妖怪 ~妖怪編~

この声はうざいほどわかる。そしてそいつの存在もうざい。


しぶしぶ頭をあげてそいつを見る。


「んだよ、俺を嘲笑いしにきたのかよ?」

「それはお互い様だろ?それよりちょっといいか?」


てめーにお互い様とか言われたかねーわ。しかし、目が焦っていたため重たい体を起こし、蓮のほうへ向かった。


「んで、話は?」

「実はな……」

「「「きゃあああ!!!蓮様と進真様が並んでるううう」」」

「「「こっち向いて!!!」」」

「「「写メっとかないとっ!!!」」」


うぜーうぜーうぜー!!!聞こえねーだろうが!!!


「進真、向こうで話そう」

「あぁ」


蓮も俺と同じことを思ったらしくけむたい目で女子たちを見ていた。



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