僕らは妖怪 ~妖怪編~

「んで、俺にその真希の探索に協力しろというんだな?」

「あぁ…本当は嫌だけどな。休戦だ」

「わかった…」

「よろしく……っておい!!進真!!お前なにしてる!!」


そうとなれば、答えはただ一つだ。


「真希を探しにいく」

「もう少しで授業だぞ!!」

「てめぇ真希が好きなくせに授業には勝てねーんだな」

「てめっ……!!」

「俺は何があっても好きなやつは真希だけなんだ」


う……自分でいっといてなに緊張してんだ俺は…!!


「ふ……なら俺も探す。それでいいんだな?」

「真似すんな」

「んじゃ、俺はあっちを探す」

「てめーに指図されるほど俺は記憶力がないんでね」


そういいバサッと翼を羽ばたかせ鳥たち全員に真希を探すよう、一斉指令をだした。


俺は鳳凰だ、どんな鳥よりも才能や力がある。そんな俺に従わない鳥なんていない。


だから蓮は俺に協力するよう頼んだのだろう。
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