僕らは妖怪 ~妖怪編~

いつも通り登校して、いつも通り教室入って、いつも通り友達のとこに行って、いつも通りただただ友達の話を聞く。


正直めんどくさい。


まぁ、それが人間なんだけどさ。


人間ってほんっとめんどくさいよね~、とくに女子!!話に合わせなかったらすぐ陰口。しかも面とは向かわずコソコソと。あと、呼び出しくらってみんなでこらしめる。女子って人目を気にしすぎだし、一人じゃなんもできない動物。


たまに聞いてると殴りたくなるよ。


まぁあたしもその動物なんだけどさ。


そんな感じでうんうんと頷いてると、


「真希っ!人の話聞いてる?」


「えっ?う…うん!」


正直言うと全く聞いてなかったです!!そんな冷や汗をたらりと流すと


「んじゃあ、今あたしはなんの話をしてた?」


やばっ!!いつもはこんなことの言わない子だったけど今回は本気みたい。えぇっと…何だっけぇぇ!?


「れ…ぃゃ、蓮先輩の話でしょ…?」


とにかく適当に思いついたことを口に出しあはは…と言ってると、


「なぁんだ、聞いてんじゃん♪真希って聞いてないふりをしてて意外と聞いてんだね」


おぉ!!よかった!!当たってた…。内心ホッとしていると、


「「「きゃああああああああ!!!!」」」


甲高い声が一気に眠気を冷ました。あぁ…うるさいなぁ。どうせあいつでしょ?


「真希っ!!真希っ!!やばい!!やばすぎるよぉ!!!」


あたしの後ろに隠れながらもその人を見ている友達は顔を真っ赤にして見ていた。あたしはその人には恋愛感情というのは全くないから「そうだね」と適当に答えてため息をはいた。

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