僕らは妖怪 ~妖怪編~
「よっ、真希これ俺からのささやかなプレゼントだ!受け取れ」
「はっ?!」
「「「きゃああああ」」」
女の子たちが悲鳴をあげるのも当然。だって奴教室まで入ってきてあたしにうさぎの携帯ストラップを渡してきたからだ。
確かに可愛いけどっ!!
「い…いりません」
本当は欲しいよ?!でも何で今プレゼントするの?!
「何でだよ、真希こういうの好きだろ?」
「好きじゃないし、趣味じゃない!!」
こういうときは何としてでも断るのが一番だよね?すると女の子たちが
「ひっどおおい!!後輩のくせに蓮様からのプレゼントを断るなんて何様?!」
ええ?!あたしはあなたたちのためを思って断ったのに!!じゃあ受け取れと?!そしたらそれで睨むんでしょ?!!
「お前ら下がっとけよ!!口出しすんな!!」
あーあーあー…なんでどなんのよ…。すると奴はこっそり
「本当は欲しいんだろ?」
「可愛いけど、女の子たちの前では喋らないって約束したじゃんっ!!まだ4月だって言うのにあたしの友達をなくす気?」
「あ?そんなこと言ったっけか?」
「言った!!次、話しかけるとき家でもスルーするから!!いいね?蓮!!」
「っち、わーったよ」
奴は舌打ちし、あたしの机のところにストラップをおき、教室からでて行った。もちろん女の子たちもその後に続いてでて行った。