僕らは妖怪 ~妖怪編~

「真希はいないのか?」


「うん…いない」


「俺は?」


「え?」


「俺は真希にとって信頼できる存在?」


「そりゃ、うん」


信頼してなかったらこうやって一緒に住んでもないし、お泊りだってしてないよ。


「そっか、でもそれって友達として?」


「妖怪として!」


「即答かよ……俺は……」


そこからごにょごにょと言い出した。なにいってんの…?


「え?もっかいいって」


「あぁあー!!なんもない!ごめん、俺、今日どうかしてた!寝る!!」


そう言った瞬間、顔を真っ赤にして布団にものすごい勢いで入って行った。


あたしもそろそろねよ。


「バイバイ」


妖怪たちにお別れをいって、あたしも眠ることにした。
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