僕らは妖怪 ~妖怪編~
「池羽くんはただ単に呼びやすいからそうしてるだけだよ!」
「えー!んー…」
さきは腕をくみながらなにか考えていた。
「んじゃぁさ!!真希、次から進真くんと喋らないようにしてくれない?」
え!?なんで急に?!!
「あたし、進真くんに体育祭の終わりに告白するから、その間、猛アタックするの!!」
あー…どっかの小説でみたことある場面だ~。
「でもさ、もし向こうから話しかけられたらどうするの?」
「そのときはシカトして!」
え?!それはなんでも酷いよ!!
「お願いっ!あたしの恋を真希なら応援してくれるよね?」
ううう!!!あたしそういう言葉に弱いのにぃいい!!!
「い…いいょ…?」
少し曖昧に首をかしげながな「はぁ」とため息をついた。