僕らは妖怪 ~妖怪編~

…………もう遠くまで言っちゃったよね…?


耳を潜めて足音を確認した。


……よし!!いない!


このさいだから全部言っちゃうよ!!あ、でもちょっと怖いからそこよりちょっと離れて木に登り深呼吸をした。


「潤のおたんこなす、変態、糞爺、エロ親父、雑魚、馬鹿、阿呆、マヌケ、タコ、ハゲー!!!!!!」


………よし!


「いやぁ、スッキリしたぁ…」


「ん~」と背伸びして、そろそろこの時間だし、帰ろうかな?と思い木から降りたら……


「よぉ、さっきの全く反省してないようだな」


潤がいた……。


自分でもわかったけどサー…と顔から血が引いたのがわかった。


「え、なんのこと?」


とりあえずとぼけてみた。もう手遅れだと思うけど。
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