威鶴のmemory


でも昨日はチョコレートをアレコレしていたわけで……あぁ眠い。



欠伸を噛み締めながら顔を洗ったりご飯を食べたり、いつもの朝の支度を始めた。

いつものように帰宅していた優雨さんに送り出され……その時に優雨さん分のチョコレートを渡し、家を出た。



お昼までそわそわ、トーマのことばかり考えていた。

やだ、なんか女の子してるみたいで恥ずかしい……って女だけど。



いつもより、トーマに会いたくてしょうがない。














そして──遂に訪れたお昼の時間。



あたしの目の前にはお弁当……と共に、可愛くラッピングのされた袋が渡されていた。










……まさか、これは。



そういえば、ポスターにちょろっと書いてあったような気がしていたけれど、とくに気にすることもなかった。






『逆チョコ』とかいうものか……!?








いや、でも男にはホワイトデーっていうお返しの行事がちゃんとあるはずだ。

もちろんもらったことはないけれど、たしか来月の14日だった気がする。
< 102 / 111 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop