威鶴のmemory

どうやら、お父さんの誤解も解けたらしい。

よかった、これで一件落着──。



















「ところで、その女の子、どなたかしら?」





今さら、私のことを聞いてくれました。





忘れられていたかと思っていましたよ。

えぇ、思って疑いませんでしたとも。



そんなお母さんに、トーマはこう紹介してくれた。



「エサだ」

「は?」

「母さん釣るエサに連れてきた」



……ここに来て知る、衝撃の真実だった。
< 19 / 111 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop