威鶴のmemory
とてつもなく恥ずかしい状況での、自己紹介。
これ以上は、どうしていいのかわからない状況で、とりあえずキスしてきたトーマを軽く指圧しておいた。
威鶴の記憶がある私は、トーマなんて怖くないのだ。
「いてぇいてぇいてぇいてぇいてぇ!!ツボ食い込んでんだよ依鶴!」
「当然。エサ扱いした上に公開キスなんてして、何もないで終わるなんて思わないで」
「おまっ……っっっ!!ってーな!やめろやめろやめろ!」
恥ずかしくて死にそうなこの気持ち、どうにかしてほしい。
さらに追い込むかのように、お母さんの声が私たちにかけられた。
「それで、いつ式をするつもりでいるのかしら?」
この親子は……!!