威鶴のmemory
すぐに依鶴に電話をかけたが……出ねぇ。
皿なんてどうでもいいから俺の電話出ろよ!
そのイライラとした気持ちのまま、俺はBOMBに行った。
「レーイーンー!!亅
「なーに?来て早々ケンカ売りにでも来たの?」
「売って来たのはテメーだろ!」
「あぁ、こうでもすれば遅刻しないと思ったのよね」
俺の純粋な好意を使いやがって!!
でも確かに今日は遅刻していない。
「とりあえず、もう来てるから個室行くわよ」
そう言うとレインはさっさと個室に向かって行く。
それに俺も慌ててついて行った。
……来てるっつーのは、今度から俺のパートナーになる奴だろうか?
正直、やっていけるかわからない。
俺はここに来た時からずっと威鶴と依頼をこなしてきて、威鶴しか知らない。
雷知とマサルとも合同捜査はしたが、結局役割は別だった。
だから、やっていけるか不安なんだ。