威鶴のmemory
威鶴という男
何が起きてるのか、よく理解出来ていなかった。
気付けばボム?っつーとこの事務所に連れて行かれてた。
「レイン!」
「……え、あら、威鶴?どうし──あら」
女は俺を見ると、上から下までじっくり眺める。
品定めされてる気分だ。
「使えるか?」
「これはなかなか……。そうね、一件見ただけでも体力と腕力、脚力がすごいわ。足止め役にはピッタリ」
……足止め?
「コイツのパートナーにさせてくれ」
そう言った威鶴という男に、俺はこの男を見下ろした。
低い身長、女みたいな弱そうな体型。
……それよりまず、ここどこだ?
まぁ金が貰えるなら細かいことはいいか。
どうせそのうちわかる。
「パートナーって……ラテはどうするのよ?」
「最近アピールが酷くて依頼に集中出来ない。いい機会だから離してくれ」
よくわからない。