威鶴のmemory
レインは俺に向いて言う。
「彼は新人くん。登録はまだだけれど、威鶴は彼とパートナーを組むことを申請してきたわ」
「……な、なんですって……」
「あなたのそのスキンシップは依頼をするにあたって障害になり得る。それなら引き離して別々に依頼遂行に励んでもらうのが一番よね?」
ニヤリ、レインは笑った。
そしてラテという女は俺を睨む……が、逃げた。
俺の顔のせいだな。
「解散するなら私はここにいる意味はないです!威鶴さんが好きなの!」
「ムリだ」
……だ、大胆告白しやがった。
しかもキッパリ振りやがった。
さらに追い討ちをかけるように。
「解雇ね」
ニコリと笑ったレインがそう言い、ラテという女は追い出され、そして俺がここ『BOMB』に入った。