威鶴のmemory
あれから2年くらい経ったかしら。
威鶴の問題が解決して、気にくわないけれどトーマともまとまって。
もとの姉妹として再スタートを切った。
……でもトーマはやっぱり気にくわないわ。
生意気なのよ、私の可愛い依鶴と、あんな……!!
そして完全には渡したくない衝動に駆られた私は、依鶴と同居する提案をした。
ふんっザマーみなさい、トーマ。
……生活スタイル完全に噛み合ってないとか、私は気にしないわよ!
もう少しだけ、依鶴だけの姉でいさせてね。
今日もまた、1日の最後に依鶴を送り出す。
いつもより可愛く、私の手で仕上げた依鶴が家を出るのを見送る。
「行ってらっしゃい。トーマの家族によろしくね」
「はい!行ってきます」
そして私は部屋に戻り、眠りについた。