マンゴーにはなれそうもない
そしてドアから飛び出すと
お婆さんの姿を探す。
_______ いない。
車でも待たせてあったのだろう。
( 何・・これ? ・・まさか。)
名刺の裏には綺麗な手書きの字で
携帯のナンバーと・・注意書き?
『女性が出た場合、早々にお切り下さい。
くれぐれも記録を残さぬ様に願います。』
一体何が起こっていると云うのだろう。
あたしの胸騒ぎはいっそう酷くなる。
あの、姉の茉莉が慌てた位だ。
きっと良くない噂を聞いたに違いない・・。
( 暗くなる前に着かなくちゃ・・ )
ロッカーの私服に着替え、
予約した車で20分ほどのレディース専用
のカプホへ向かおうと店を後にした。
ヘンピな駅近くの意外な穴場だ。
そこだと駐車場も地下だし、目立たない。
車を走らせた中間地点で公衆電話のある
コンビニを見つけて買い物がてら
そこから電話をしてみたが・・。
『電源を切って・・・』
そんなアナウンスが二回続き、
諦めてまた車に乗り込んだのだった。
「ご予約は?」
「崎谷で。お風呂は入れます?」
到着してチェックインを済ますと
空いている間に大浴場に入る。
・・・この体を見られたくない。
久し振りの大きな湯船に浸かりながら
いろいろ考えてた。
けど・・何があろうと
あたしは今の生活を捨てることはない。
とどのつまり、もうあれこれ考えるの
面倒だっただけなんだけど。
湯煙で見えないけど
他にお客が入って来た様だ。
あたしは束の間のリラックスを終了、
湯船から上がって行った。
「フフ 随分と
ハデに"マーキング"されたわね。」
たった今あたしの後から上がって来た女が
ブラを着けていた所に声を掛ける。
振り向くとピンで留めた栗色の髪に、
右首後ろのトカゲのタトゥーが目に入った。
ピンを抜く仕草が色っぽくて
ボブ程度の落ちた髪は柔らかそうだ。
こんな所でまた昔みたいな
恥ずかしい思いをするなんて・・。
「瑠璃さんね・・?」
あたしは意外にも冷静に、
ティアードワンピを被ってから
"ええ。"と・・その女、瑞穂に答えていた・・。
お婆さんの姿を探す。
_______ いない。
車でも待たせてあったのだろう。
( 何・・これ? ・・まさか。)
名刺の裏には綺麗な手書きの字で
携帯のナンバーと・・注意書き?
『女性が出た場合、早々にお切り下さい。
くれぐれも記録を残さぬ様に願います。』
一体何が起こっていると云うのだろう。
あたしの胸騒ぎはいっそう酷くなる。
あの、姉の茉莉が慌てた位だ。
きっと良くない噂を聞いたに違いない・・。
( 暗くなる前に着かなくちゃ・・ )
ロッカーの私服に着替え、
予約した車で20分ほどのレディース専用
のカプホへ向かおうと店を後にした。
ヘンピな駅近くの意外な穴場だ。
そこだと駐車場も地下だし、目立たない。
車を走らせた中間地点で公衆電話のある
コンビニを見つけて買い物がてら
そこから電話をしてみたが・・。
『電源を切って・・・』
そんなアナウンスが二回続き、
諦めてまた車に乗り込んだのだった。
「ご予約は?」
「崎谷で。お風呂は入れます?」
到着してチェックインを済ますと
空いている間に大浴場に入る。
・・・この体を見られたくない。
久し振りの大きな湯船に浸かりながら
いろいろ考えてた。
けど・・何があろうと
あたしは今の生活を捨てることはない。
とどのつまり、もうあれこれ考えるの
面倒だっただけなんだけど。
湯煙で見えないけど
他にお客が入って来た様だ。
あたしは束の間のリラックスを終了、
湯船から上がって行った。
「フフ 随分と
ハデに"マーキング"されたわね。」
たった今あたしの後から上がって来た女が
ブラを着けていた所に声を掛ける。
振り向くとピンで留めた栗色の髪に、
右首後ろのトカゲのタトゥーが目に入った。
ピンを抜く仕草が色っぽくて
ボブ程度の落ちた髪は柔らかそうだ。
こんな所でまた昔みたいな
恥ずかしい思いをするなんて・・。
「瑠璃さんね・・?」
あたしは意外にも冷静に、
ティアードワンピを被ってから
"ええ。"と・・その女、瑞穂に答えていた・・。