マンゴーにはなれそうもない
「叔父さんは飲まないの?」
ドリンクバーで氷だけ入れて貰い、
自販機のお茶を2人で半分ずつにする。
ウッドデッキに腰を降ろし、
彼は食べ終わった皿を足元に置いた。
飲んで食べて賑わってる
ランタン下の参加者達。
さっき居た場所とは
180度違う夜の光景を眺めながら。
「アア あの水ね。体を悪くしてさ、
もう一滴の酒もNGなんだって。」
「無茶してたんだ?」
「うん・・・そうだな・・。」
どうして男は
そんな馬鹿をやったりするんだろう?
きっと洸汰も、ストレスや酒で
殆どの臓器を痛ませていることと思う。
「そんな事、マネちゃダメよ? フフ」
「フフ 父さんもそれを心配してるよ。」
貰ったお手拭で手を拭き、手の臭いを
チェックしたと思ったらあたしの肩を抱く。
「ねえ・・? どんな女子高生だったの?」
「え?」
「ん・・携帯の瑠璃の制服姿がね、
何かこう・・目に焼き付いちゃって。」
他のも全部見ちゃったのか・・。
高校の思い出の写メは
パソコンにも保存してある。
ないのはあの人の写真だけだった。
「変わってた・・?」
「そうなの?」
小さく頷いて
引き寄せられるまま優弥にもたれた。
・・学校に親友はいなかったが
自然と出来た友達は不良なコや優等生、
普通な子も隔たりがないと云うか。
種類はバンドやってる子、オタクや
バイク繫がりなど色々だった。
極端に行動範囲が広かったせいか。
皆、それぞれの流行を追ったり、
恋に涙したりとかイイ青春してるのに
あたしだけ黒バスに出入りしたり
正体不明の格好で駅前でビラ配り、
アチコチで調理のバイトをしたり。
独り行動が好きだったから・・
私生活を話す事もしなかったし
"得体が知れない"と思われてたかも。
「・・・男みたいだったよ?
髪を伸ばすまではね・・・。」
それは・・あの人と出会ってからだった。
でも貴方は
そんなあたしを知らなくていい。
そして優弥も・・それ以上の事を
訊ねようとはしなかった・・・。
ドリンクバーで氷だけ入れて貰い、
自販機のお茶を2人で半分ずつにする。
ウッドデッキに腰を降ろし、
彼は食べ終わった皿を足元に置いた。
飲んで食べて賑わってる
ランタン下の参加者達。
さっき居た場所とは
180度違う夜の光景を眺めながら。
「アア あの水ね。体を悪くしてさ、
もう一滴の酒もNGなんだって。」
「無茶してたんだ?」
「うん・・・そうだな・・。」
どうして男は
そんな馬鹿をやったりするんだろう?
きっと洸汰も、ストレスや酒で
殆どの臓器を痛ませていることと思う。
「そんな事、マネちゃダメよ? フフ」
「フフ 父さんもそれを心配してるよ。」
貰ったお手拭で手を拭き、手の臭いを
チェックしたと思ったらあたしの肩を抱く。
「ねえ・・? どんな女子高生だったの?」
「え?」
「ん・・携帯の瑠璃の制服姿がね、
何かこう・・目に焼き付いちゃって。」
他のも全部見ちゃったのか・・。
高校の思い出の写メは
パソコンにも保存してある。
ないのはあの人の写真だけだった。
「変わってた・・?」
「そうなの?」
小さく頷いて
引き寄せられるまま優弥にもたれた。
・・学校に親友はいなかったが
自然と出来た友達は不良なコや優等生、
普通な子も隔たりがないと云うか。
種類はバンドやってる子、オタクや
バイク繫がりなど色々だった。
極端に行動範囲が広かったせいか。
皆、それぞれの流行を追ったり、
恋に涙したりとかイイ青春してるのに
あたしだけ黒バスに出入りしたり
正体不明の格好で駅前でビラ配り、
アチコチで調理のバイトをしたり。
独り行動が好きだったから・・
私生活を話す事もしなかったし
"得体が知れない"と思われてたかも。
「・・・男みたいだったよ?
髪を伸ばすまではね・・・。」
それは・・あの人と出会ってからだった。
でも貴方は
そんなあたしを知らなくていい。
そして優弥も・・それ以上の事を
訊ねようとはしなかった・・・。