マンゴーにはなれそうもない
ダッチ・オーブンの蓋の裏で目玉焼き、
網焼きベーコンとマフィン。
朝食を終えてから後片付け。
荷物を全部車に積んだ。
「あー、もっと居たかったな」
そう云う彼は明日仕事なのだ。
遊び疲れたアベルは後ろで
ぐっすり眠ってる。
つい、あたしまで長いドライブに
眠りそうになる。
彼に悪いと思って
必死で起きていたのだが。
「!」
はっと気が着いたら居眠りしてた。
「やだ、今どの位寝てた?」
「五分くらい?
もっと寝てたらいいじゃん。」
その様子を見て笑った彼が
手を伸ばして髪を撫でる。
指が長くて大きいのね
暖かくてウトウトしちゃう。
それが心地良くて・・また
結局寝てしまった。
次に目覚めた時にはもう、
いつもの見慣れた国道を走ってた。
「起きたの? このままラブホに
突入しようと企んでたのに。」
「アベルはどうすんのよ。
てか、どんだけ性欲あるワケ?」
「マヌケな寝顔があんまり
可愛かったからウズいてた。」
「ムカっ! 」
「今朝のお返しだ。フフ」
年下のクセにカンジ悪い。
その時、妙な音に気が着いた。
膝の上のバッグからバイブ音。
慌てて携帯を取り出してみる。
ディスプレイの番号を見て
思わずバッテリーを外した。
隣で彼が
ちょっと驚いた顔をしてる。
「誰から?」
「ん・・、前カレ・・。」
「まだ仲良くしてんの?」
「まさか。」
溜息を交えて返事を返してる。
彼は多分、
その言葉を信用してなくはなかった。
ただ、カチンとはしたらしい。
「ねえ・・? どこ行く気?」
あたしの家とは逆へ曲がった。
彼はそれから無口になってる。
心配とはヨソに車は間もなく
携帯ショップの前で止まった。
「新しい携帯買ってやる。
だからもう・・連絡取るな。」
「またそんな・・。」
よっぽどその事が
気に喰わなかった様だ・・。
網焼きベーコンとマフィン。
朝食を終えてから後片付け。
荷物を全部車に積んだ。
「あー、もっと居たかったな」
そう云う彼は明日仕事なのだ。
遊び疲れたアベルは後ろで
ぐっすり眠ってる。
つい、あたしまで長いドライブに
眠りそうになる。
彼に悪いと思って
必死で起きていたのだが。
「!」
はっと気が着いたら居眠りしてた。
「やだ、今どの位寝てた?」
「五分くらい?
もっと寝てたらいいじゃん。」
その様子を見て笑った彼が
手を伸ばして髪を撫でる。
指が長くて大きいのね
暖かくてウトウトしちゃう。
それが心地良くて・・また
結局寝てしまった。
次に目覚めた時にはもう、
いつもの見慣れた国道を走ってた。
「起きたの? このままラブホに
突入しようと企んでたのに。」
「アベルはどうすんのよ。
てか、どんだけ性欲あるワケ?」
「マヌケな寝顔があんまり
可愛かったからウズいてた。」
「ムカっ! 」
「今朝のお返しだ。フフ」
年下のクセにカンジ悪い。
その時、妙な音に気が着いた。
膝の上のバッグからバイブ音。
慌てて携帯を取り出してみる。
ディスプレイの番号を見て
思わずバッテリーを外した。
隣で彼が
ちょっと驚いた顔をしてる。
「誰から?」
「ん・・、前カレ・・。」
「まだ仲良くしてんの?」
「まさか。」
溜息を交えて返事を返してる。
彼は多分、
その言葉を信用してなくはなかった。
ただ、カチンとはしたらしい。
「ねえ・・? どこ行く気?」
あたしの家とは逆へ曲がった。
彼はそれから無口になってる。
心配とはヨソに車は間もなく
携帯ショップの前で止まった。
「新しい携帯買ってやる。
だからもう・・連絡取るな。」
「またそんな・・。」
よっぽどその事が
気に喰わなかった様だ・・。