マンゴーにはなれそうもない
「・・追ってもこなかったのか。」
「ウン・・・。」
翌日の午後、足立くんと
カウンターの内外で話してた。
こう云う話が出来る男友達は貴重だ。
あたしは客がいないのをいい事に
イスに座って素足のフクラハギに
筋肉痛の薬をぬりぬりしてる。
呆れた顔でそれを見て苦笑する
足立くんは両肘を着いて
カップに口を着けた。
「まあ・・ちょっと無神経だよな。」
「でしょ? 自分の好きな女が
言葉で辱められてんのよ?
何であんな、ヘラヘラ笑ってさぁ・・。」
「相手が目上で反論できないなら
せめて本人には言わないでおくとか。」
「ほんと・・。」
薬の蓋を閉めて顔を上げると
心配そうにしてる
彼と目が合いつい笑った。
「大丈夫、男にツイてなかっただけ。」
「お前はいつもそう・・。」
「え?」
「直ぐそうやって、
"大丈夫"になろうとする・・。」
「足立くんに話したら
もうスッキリしちゃった。フフ」
ハー、と何故か彼の方が
大きな溜息でカウンター席を立つ。
心なし、
目つきが鋭くなった気がした。
「あ・・・。」
「・・・・・。」
なるほど、よくかち合うものだ。
渦中の年下男が
すごくバツ悪そうに入って来た。
「いらっしゃい・・・」
「どうも」
彼は足立くんに軽く会釈したが
聞こえないフリであたしの方を見る。
「今度そんな事があったら
俺が迎えに行ってやる。電話してこい。」
「あ・・ありがと。じゃあ。」
「ああ。」
「ウン・・・。」
翌日の午後、足立くんと
カウンターの内外で話してた。
こう云う話が出来る男友達は貴重だ。
あたしは客がいないのをいい事に
イスに座って素足のフクラハギに
筋肉痛の薬をぬりぬりしてる。
呆れた顔でそれを見て苦笑する
足立くんは両肘を着いて
カップに口を着けた。
「まあ・・ちょっと無神経だよな。」
「でしょ? 自分の好きな女が
言葉で辱められてんのよ?
何であんな、ヘラヘラ笑ってさぁ・・。」
「相手が目上で反論できないなら
せめて本人には言わないでおくとか。」
「ほんと・・。」
薬の蓋を閉めて顔を上げると
心配そうにしてる
彼と目が合いつい笑った。
「大丈夫、男にツイてなかっただけ。」
「お前はいつもそう・・。」
「え?」
「直ぐそうやって、
"大丈夫"になろうとする・・。」
「足立くんに話したら
もうスッキリしちゃった。フフ」
ハー、と何故か彼の方が
大きな溜息でカウンター席を立つ。
心なし、
目つきが鋭くなった気がした。
「あ・・・。」
「・・・・・。」
なるほど、よくかち合うものだ。
渦中の年下男が
すごくバツ悪そうに入って来た。
「いらっしゃい・・・」
「どうも」
彼は足立くんに軽く会釈したが
聞こえないフリであたしの方を見る。
「今度そんな事があったら
俺が迎えに行ってやる。電話してこい。」
「あ・・ありがと。じゃあ。」
「ああ。」