マンゴーにはなれそうもない
「・・もしかして!」
「あっ!」
ピンと来たリュウはテーブルの
あたしの携帯を引ったくると即、
着レキを開いた。
驚きか呆れか、口をアファアファ。
最初の一言が出なかった様だ。
「ナンだこれ!? まさか、
またシカトこきまくってんの?」
「・・・。」
一画面、優弥の名前で埋まってる。
今日の夕方から鳴り出した
優弥からの電話を・・取らなかったのだ。
ちょっと俯き加減のあたしの顔を
弟は身を乗り出してまで覗き込む。
その顔は、呆れ笑いで。
「心配してんじゃね・・? 今頃。」
「かな・・。」
明日の午前中には帰って来て、
その午後には多分お店に来るだろう。
足立くんとのコトで
自分に嫌悪してるせいもあった。
今は・・電話もおっくうなのだ。
「もういい加減、誰かの手の中に
落ちて来てやんなよー・・。」
「またその話・・。」
「もうとっくに食べ頃だろ?」
「腐っちゃってるかも・・。」
「んなワケねーっての・・ん。」
ぴっぴっと、リュウは携帯を
イジリながらフッと顔を和らげた。
それをあたしに返して笑って
ヒトコト、「メール。」って・・。
「あ・・・。」
『瑠璃、携帯忘れてったの?
あんまり電話でないから店に
連絡入れようかとも血迷ったけど
ぐっと堪えてメールにした(^^;)
明日、買い物に付き合ってよ。
晩メシおごるからさ。
いつでもいいから気付いたら
メール、折り返し返事くれないか?
実は声が聞きたいケド?(〃▽〃)』
なに、この顔文字。
こんなメール打ったりするんだ・・。
ニヤニヤの弟と目が合った。
「ユウヤって云うんだ?
やっぱ心配させてンじゃんか。
"血迷った"なんてさ?」
「・・・。」
あたしは思わずバッグを抱え、
チューハイ缶を手に二階へ向かう。
「ルリちゃーん、うまいこと嘘つける?
一緒になんか考えてやろーか?」
「いい・・・!」
弟はあたしのこんな所をよく知ってる。
だからお節介も度を越した。
あたしはある種、
ビョーキかもしれない・・。
「あっ!」
ピンと来たリュウはテーブルの
あたしの携帯を引ったくると即、
着レキを開いた。
驚きか呆れか、口をアファアファ。
最初の一言が出なかった様だ。
「ナンだこれ!? まさか、
またシカトこきまくってんの?」
「・・・。」
一画面、優弥の名前で埋まってる。
今日の夕方から鳴り出した
優弥からの電話を・・取らなかったのだ。
ちょっと俯き加減のあたしの顔を
弟は身を乗り出してまで覗き込む。
その顔は、呆れ笑いで。
「心配してんじゃね・・? 今頃。」
「かな・・。」
明日の午前中には帰って来て、
その午後には多分お店に来るだろう。
足立くんとのコトで
自分に嫌悪してるせいもあった。
今は・・電話もおっくうなのだ。
「もういい加減、誰かの手の中に
落ちて来てやんなよー・・。」
「またその話・・。」
「もうとっくに食べ頃だろ?」
「腐っちゃってるかも・・。」
「んなワケねーっての・・ん。」
ぴっぴっと、リュウは携帯を
イジリながらフッと顔を和らげた。
それをあたしに返して笑って
ヒトコト、「メール。」って・・。
「あ・・・。」
『瑠璃、携帯忘れてったの?
あんまり電話でないから店に
連絡入れようかとも血迷ったけど
ぐっと堪えてメールにした(^^;)
明日、買い物に付き合ってよ。
晩メシおごるからさ。
いつでもいいから気付いたら
メール、折り返し返事くれないか?
実は声が聞きたいケド?(〃▽〃)』
なに、この顔文字。
こんなメール打ったりするんだ・・。
ニヤニヤの弟と目が合った。
「ユウヤって云うんだ?
やっぱ心配させてンじゃんか。
"血迷った"なんてさ?」
「・・・。」
あたしは思わずバッグを抱え、
チューハイ缶を手に二階へ向かう。
「ルリちゃーん、うまいこと嘘つける?
一緒になんか考えてやろーか?」
「いい・・・!」
弟はあたしのこんな所をよく知ってる。
だからお節介も度を越した。
あたしはある種、
ビョーキかもしれない・・。