マンゴーにはなれそうもない
私服ではあるが
見た感じ、想像した通りの未成年。
どんな仕草も見逃さないように
ジィっと穴が空きそうな位見られた。
「お待たせしました」
あたしはいつになく営業スマイルで。
パフェと紙に包んだロングのスプンを
テーブルに置く。
「ご注文は以上で?」
上から見下ろす彼女の顔。
なかなか可愛いコだけど、
その視線だけは相変わらず凶暴で。
「・・ええ。」
「ごゆっくり」
お互い解っているハズ・・。
向こうはまるで死活問題みたいに
必死さが見受けて取れた。
逆に、「どうでもいいわ。」と
思って相手してるあたしが
相当ウザかったに違いない。
「ねえ翔子・・」
「・・・・。」
自分よりうんと年上だったって事が
ショックを与えたのかもしれない。
始終無言で
黙ってパフェを食べていた様だ。
こんな時だけは
余裕カマした方の勝ちである。
「有難うございました」
レジはバイトに任せた。
あたしは下がってきたカラの器を見て
もうそれで満足だった。
高校を卒業してるかどうかの年頃、
さぞ、複雑な想いだったろうと思う。
そう考えたら
逆に優弥に腹が立つ。
「こんちは」
さて、数時間後の夕方。
罪つくりな男の登場である。
お冷を出して彼が口を着けてる最中、
「ショウコちゃん、可愛い子ね。」
「・・ぶッ。」
「・・・・。」
そらやっぱり。
聞き覚えがあるんだろう。
呆れた溜息を吐き残し、
彼が咽こんでる間に
お絞りをポンと与えてから例の如く、
あたしはさっさと
紅茶を置いて厨房に戻った。
まだ他の客がいる。
言い訳もできないだろう。
どうせ聞く耳も持たないんだけど。
「ちょっと席外すね」
「どうぞー?」
適当な返事をするとヤツは慌てて、
携帯持って表に出て行った。
今頃・・ショウコちゃんに電話して
責めてるのかなぁ・・?
女に知られるアンタが一番悪いっての。
"悪い事はできない事になってンだよな"?
ほーんと、
まったくその通りですこと。
見た感じ、想像した通りの未成年。
どんな仕草も見逃さないように
ジィっと穴が空きそうな位見られた。
「お待たせしました」
あたしはいつになく営業スマイルで。
パフェと紙に包んだロングのスプンを
テーブルに置く。
「ご注文は以上で?」
上から見下ろす彼女の顔。
なかなか可愛いコだけど、
その視線だけは相変わらず凶暴で。
「・・ええ。」
「ごゆっくり」
お互い解っているハズ・・。
向こうはまるで死活問題みたいに
必死さが見受けて取れた。
逆に、「どうでもいいわ。」と
思って相手してるあたしが
相当ウザかったに違いない。
「ねえ翔子・・」
「・・・・。」
自分よりうんと年上だったって事が
ショックを与えたのかもしれない。
始終無言で
黙ってパフェを食べていた様だ。
こんな時だけは
余裕カマした方の勝ちである。
「有難うございました」
レジはバイトに任せた。
あたしは下がってきたカラの器を見て
もうそれで満足だった。
高校を卒業してるかどうかの年頃、
さぞ、複雑な想いだったろうと思う。
そう考えたら
逆に優弥に腹が立つ。
「こんちは」
さて、数時間後の夕方。
罪つくりな男の登場である。
お冷を出して彼が口を着けてる最中、
「ショウコちゃん、可愛い子ね。」
「・・ぶッ。」
「・・・・。」
そらやっぱり。
聞き覚えがあるんだろう。
呆れた溜息を吐き残し、
彼が咽こんでる間に
お絞りをポンと与えてから例の如く、
あたしはさっさと
紅茶を置いて厨房に戻った。
まだ他の客がいる。
言い訳もできないだろう。
どうせ聞く耳も持たないんだけど。
「ちょっと席外すね」
「どうぞー?」
適当な返事をするとヤツは慌てて、
携帯持って表に出て行った。
今頃・・ショウコちゃんに電話して
責めてるのかなぁ・・?
女に知られるアンタが一番悪いっての。
"悪い事はできない事になってンだよな"?
ほーんと、
まったくその通りですこと。