恋愛記念日(恋愛短編集)




 玲ちゃんはあっさり頷いた。



 ショック。



「…最悪」




 私が呟くと、玲ちゃんは私の顔を覗き込んだ。




「私、帰る!」




 私はピアノ教室を飛び出した。



 すごく、ショックだった。




 顔だけで「好き」とか「嫌い」とかを決められるなんて。





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