恋愛記念日(恋愛短編集)




「三島奏子です。よろしくね❤」


 ハートマークなんか、つけてやがる。


 …奈美のが十分勝ってる。


 いい勝負なんかじゃない。ダントツで。


 奏子は俺を見て、投げキスをしてきた。



 どういうつもりだよ。



 俺は、下を向いた。


 奈美がどういう顔をしているのか、見たくなかったから。




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