恋愛記念日(恋愛短編集)



 翼SIDE


 俺は花束を買った。


 今日は奈美に謝りたかった。



 向こうが強引にしてきたとはいえど、奏子と腕を組んでしまったのは、事実だから。



 俺は学校の前の横断歩道の前に立っていた。


 ここの信号、一度赤になると暫く青にならないんだよな。


 横断歩道の近くには、塾がある。


 奈美と凛が通っている塾だ。つか、俺らの学校の奴らはだいたいこの塾に通っている。



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