恋愛記念日(恋愛短編集)





 奈美が布団の中で俺に馬乗りする。


 いつもより、今日は激しくないキスをする。


 俺が激しいのをしようとしたときだった。


 奈美がベッド脇のランプを付けた。


 眩しさに俺が目を細めている間に、奈美がTシャツを着る。床には俺の服を含め、奈美の下着やスカートも散乱していた。


 Tシャツ一枚の姿で奈美は俺の前に座り、口を開いた。



「翼、話があるの」



 心臓が大きな音を立てた。




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