恋愛記念日(恋愛短編集)






 とたん、美緒に名前を呼ばれた。






「隼翔くんは?」






 …そっか。






 美緒は隼翔のことが好きなんだったな。






「休み。腹壊したってよ」







 俺の言葉に




 美緒はがっくりと肩を落とした。






「あのさ、美緒」





 名前を呼ぶと、






 彼女が振り向いた。




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