恋愛記念日(恋愛短編集)













 放課後、屋上へ行くと







 美緒が既にいて






 フェンス脇に立っていた。







「ごめん、待った?」







 俺の言葉に美緒がパッと振り向く。






「ねえ、何の用なの?




 私、部活に行きたいなぁ」






 美緒が言った。





 好きでもない男の話だもんな。





< 48 / 175 >

この作品をシェア

pagetop