恋愛記念日(恋愛短編集)









 このとき俺は






 何にも気付けなかった。






 受験生にはよくあるパターンなんだろう






 そう思って何も深く考えなかった。








 だが、隼翔の悩みは






 もっと深いものだったんだ。






 教室を出て行った姿が







 俺が見た隼翔の最後の姿だった。





< 54 / 175 >

この作品をシェア

pagetop