恋愛記念日(恋愛短編集)





 出たところで、




 美緒に後ろから抱き着かれた。






「み、美緒!?」






 俺が声を上げると






「ごめん、湧也くんの上着、




 濡れちゃったかも」





 美緒が赤い目をこすりながら。






「美緒…」




「湧也くん、私、わかったの。



 さっき、慰めてくれたときに‥



 私、湧也くんのこと好きなんだって」





 え?




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