センチメンタル*ガール
「今は自分のことだけ考えろ。
勉強をすることだって未紗の大事な仕事なんだから、その時に俺は必要ない」
「でも……」
これ以上何も言えない。
佑輔があたしのことを考えて言ってくれてるって考えたら
言葉が何にも出てこない。
あたしの頭の上にあったかい手がのってぽんぽんとされた。
「この学期、1つも講義を休まないで頑張ってきたんだから
最後の期末テストもちゃんとやって来い。
再来週の金曜日、ここに来るのずっと待ってるから」
最後にそんな嬉しいことを言われてしまったら
あたしは強くその言葉に頷くしかなかった。