センチメンタル*ガール
先生が解答用紙の枚数を数え終わると、退室の許可が出た。
そして友達と学校の最寄り駅まで一緒に歩いて
2人とも上りと下りで方向が正反対だったので
「夏休み中、空いてる時間見つけて遊ぼうね!」
と約束してばいばいした。
そして電車に乗って心地よい揺れに頭をコクリコクリしながら寝そうになって
乗り過ごさないように家の最寄り駅でしっかり降りて、家までの道をトボトボ歩いた。
やっと家に着いたあたしはもう睡魔もピークでケータイも確認せずに
ベッドにダイブして重い瞼をゆっくり閉じた。
……佑輔から連絡が来ていたのも知らずに。