センチメンタル*ガール



「変な奴」



変な奴でいいもん。



でもそんな変な奴を捕まえちゃったのは佑輔だもんね。



それからすぐにレジの順番があたしに回ってきた。



ポケットから当たり前のように財布を出す佑輔。



さっき、駄々をこねて“あたしがかき氷メーカーを買う!”って言い張ったけど



“俺の家に置いておくんだから、俺が払う”と言って半分も彼は払わせてくれなかった。



だからこれくらいはあたしが払わないと。



「合計780円になります。今日の暑さにはかき氷はぴったりですね!」



とにこにこ笑顔を向けてくれた店員のおばさん。



< 174 / 326 >

この作品をシェア

pagetop