センチメンタル*ガール
「早川さん!」
佑輔と駐車場に戻っている途中、後ろから聞き覚える声がした。
もしかして……と思いながら、一度足を止めて後ろを振り向いた。
すると、思っていた通りあたしに声を掛けた人は……
この間久しぶりに会った黒田くんで。
「黒田くん!!」
あたしは佑輔と繋いでいた手を離して、黒田くんの元に走った。
「あの人、前に話していた彼氏さんのことだよね?仲直りできたみたいで良かったね!」
と喜びながら言ってくれた黒田くん。
「うん。あたしね、メールでもお礼言ったけど、本当は会って直接お礼を言いたかったんだ……」