センチメンタル*ガール



「なら良かった。でも今回のは俺がもう早川と今までの気まずさを取り払って話したかったからみんな誘っただけだけどな!」



と悪戯な笑みを浮かべながらそう言った黒田くん。



「……そうだったんだ。でももう気まずくないよね?」



精一杯の笑顔を黒田くんに向けて聞き返す。



高校時代、気まずい関係を作ってしまった原因は完璧あたしだったら



もし、黒田くんがあたしに対して気まずい気持ちを持っているならどうにかしてなくしたかった。



「この間までは気まずかったけど、今日はいつの間にか消えてたよ!



やっと気まずくなる前に戻れた気がする!」



とハハッと黒田くんは笑いながら答えてくれた。



そして、歩いてるうちに駅に着いてて、もう帰宅ラッシュは過ぎてたみたいで人通りは疎らになっていた。



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