センチメンタル*ガール
行きたいとこ……行きたいとこ。
でも、夜だもんな。やっぱり夜景とかかな?
そう思ったあたしは丘公園に夜景を見に行きたいと佑輔に言った。
すると、すぐにサイドブレーキを解除して了解とそれだけ言うと、車を出した。
シートベルトをして、さっき買った微糖コーヒーを袋から取り出して
プルタブを引いて開けるとはい!って言って佑輔に差し出した。
「サンキュ。いつも飲んでるのよく分かってるじゃん」
とパッケージを見たのかあたしから受け取る時にそう言った。
彼に褒められたことが嬉しくて、えへへと笑うあたし。
佑輔のことをいっぱい知りたいあたしは微糖しか飲まないのも、
このメーカーのコーヒーばっかり飲んでるのもちゃんと知ってるもんね。
そして、あたしは自分に買ったミルクティーを取り出してペットボトルの蓋を開けて一口飲んだ。