センチメンタル*ガール
「それでね、高校最後の体育祭の日にその男子にあたしは告白された。
嬉しくてたまらなくて、涙も出そうになったくらいだったけど……
あたしはやっぱりしーちゃんの気持ちを知ってたから抜け駆けすることはできなかったし、
しーちゃんっていう優しい友達を失いたくなくて……
その彼には他の好きな人いるからって言って断っちゃった。
そしたら前のように仲良く話したり、みんなで遊びに行くようなことはなくなっちゃって
卒業するまでお互い避けて避けまくって終わっちゃったんだ。
だから、佑輔を好きになった時は絶対にあんなことになるのは嫌で、今度は絶対好きな人と付き合いたくて
佑輔に振られても……柄にもなくあたしは何回も告白したんだ」