センチメンタル*ガール
やっと言えた。
この一言が言えなくてずっとずっと悩み続けて、隠し続けた。
誰かに聞いてもらいたかったけど、そこまでの勇気がなくて大事な友達が離れていくことがあたしには耐えられなかったから無理だった。
でも今佑輔に言ったことによって、パーっとあたしの心の中が晴れ渡った気がした。
サーっと風が吹き去ったかのように……。
突っかえてた何かがすべてどこに飛んで行ったようなそんな気がした。
もう大丈夫。
「ありがとう、話し聞いてくれて。
今、話し聞いてもらってなんかスッキリしちゃった!佑輔に話して本当に良かった」
佑輔の目を見てあたしはもう一度ありがとうって言葉にした。