センチメンタル*ガール



「些細なことでも何かあったらすぐに言えって言ってるだろ?



過去の自分にちゃんと踏ん切りがついたのなら良かったな。



これからも俺が問い詰める前にちゃんと言えよ。



今日みたいに連絡くれれば、できるかぎりすぐに行くから」




よし、他にないなら行くぞと言って、ロックを解除して佑輔が車からおりた後、あたしも車から降りた。



この間黒田くんのことを話して、怒らせてしまったのに今回彼は怒ったりしなかった。



空を見上げると、いっぱいの星が散りばめられていて、よく頑張ったねって星たちが輝きながらそう言ってくれてるようだった。



「ゆーすけー!」



あたしはスタスタ歩いている佑輔の後ろから少し大きな声でそう言うと駆け出した。



「早く来いよ!」



彼はあたしの声を聞いて、足を止めて待ってくれていた。



そして、隣に着くとまた2人で歩き出してこの近くを全て一望できるところまでやってきた。



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