センチメンタル*ガール



だからこれで良かったって思う。



「そっか……」



当の本人はあんまり腑に落ちてなさそうだけど。



「でも、もし同じ学校で同じクラスになれてたら、きっと楽しかったんだと思うよ?



体育祭とか文化祭とか一緒に頑張ったら絶対楽しそうだもん!」



「そうだな。俺もそう思う。体育祭に文化祭かー、懐かしいな」



その後も体育祭何出たの?って話を膨らませながら、目の前には夜景の世界、そして空は星でいっぱいの世界の



2つの世界の真ん中で私たちは明日のことも忘れていっぱい話していた。



もちろん、あたしは佑輔に後ろから抱き締められたまま、そして目の前にある佑輔の手をあたしの手で優しく包みながら。



私たちにとってアルバイト先が一番最適の場所だから出会えたんだってことを心に刻んで。




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