センチメンタル*ガール



着信履歴から佑輔を探して、発信ボタンを押す。



---プルルルルル



3回ほど発信音を聞いていると「…しもし」と寝ぼけた彼の声が聞こえてきた。



あ……起こしちゃった。



「あ、ごめん!起こしちゃった!また後で掛けるね!」



電話を掛けたはいいけど、佑輔が寝てると思わなくてあたしはまた掛け直そうとした。



「……もう起きる時間……だから平気。



どうした?」



土曜日だから1番疲れが溜まっているはずなのに、優しくあたしの話を聞こうとしてくれる佑輔。



「本当にごめんね。あたし、今日から三連休なんだけど、



お父さんとお母さんも旅行に行っちゃっていないから……



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