センチメンタル*ガール



鍵を前に佑輔から教えてもらったところから取り出して、部屋の前まで着くと、鍵穴に刺してドアを開けた。



「お邪魔しまーす」



靴を脱いで、リビングに向かうと手をつけてなそうな何日か分の新聞と



Tシャツとジャージがいくつかフローリングの上に置かれていた。



「なーんだ!全然散らかってないじゃん!」



あたしは荷物を持ったまま、キッチンに向かった。



キッチンのシンクに置いてあったのは、恐らく朝食に使ったのであろうマグカップと平らな皿1枚だった。



「これだけ……?」



もっと山積みを想像してたのに。



意外と仕事から疲れて帰ってきてもちゃんと家でお片付けしてるんだなって思っちゃった。




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