センチメンタル*ガール
「…」
佑輔は本気なのか開いていた窓を閉めたり、カーテンを閉めて出かける準備をしいる。
そして用意をしていたバッグまで背負っていて……
「本当にいいんだな」
と最後のチャンスをあたしに投げかけてくる。
「……ごめんなさい。
あたし……ちゃんと言うから」
ここまで来たらもう折れるしか選択肢は残っていなかった。
だからせめて佑輔が出ていくまでは絶対に泣かない。
と心にそう決めて。
「思っていること全部聞かせて。
今はできないかもしれないけど、努力するから」
と荷物を降ろして今度は優しく言ってくれた。
だからあたしもコクンと頷くと
彼に気持ちを伝える決心をしたんだ。