センチメンタル*ガール
ふとんの中は佑輔のやさしい香りでいっぱいで心地良く感じた。
だけど、顔は逃げられても目の前に佑輔の体があって変に意識してしまう。
自分の心臓の鼓動がどんどん速くなっていくのを感じる。
だから、だから佑輔と一緒に寝たくなかったのに。
「俺から逃げられるとでも思ったのかよ?」
そう言われた瞬間、頭まですっぽり被せていたふとんを肩まで剥ぎ取られてしまった。
反射的に、佑輔の顔を見ると変に意識しちゃって顔が暑くなって急いで反らした。
「…………」
こうなったらさっき使ってた佑輔のシカト攻撃使っちゃうもんね。