センチメンタル*ガール
そんな時だった。
携帯の画面が急に明るくなって、電話着信の音が部屋中に鳴り響いた。
あっ!佑輔からだ!!
あたしは急いで応答と書いてある部分をスライドして電話に出た。
「もしもし!佑輔?」
「……出るの早いな。それにすごい楽しそうだな」
「うん!ちょっといろいろ考えてたんだ。そういえば、今日から12月だね!」
今日は佑輔、定時で上がれたんだ。
珍しすぎるな、そんなこと今までなかったのに。