センチメンタル*ガール




「本当は……大阪へ出張に行ってほしくなかったの。



3日間も会えないなんて淋しいし



きっと忙しくて連絡も取れないだろうから



このまま時間が止まってほしいなって。



それからね、いつもいつも佑輔は休日なのに



働いてるからあたし……体調がすごく心配で……



だからってあたしはこうやって佑輔の部屋に来て



ただ見てることしかできなくて何にもできなくて……



後は、お家の中で2人で過ごすのも好きだけど



たまには2人で前みたいにどこかに出かけたいなって思ったんだ。



それだけ。勝手なあたしの気持ちだから気にしないでね!」



えへへとばかみたいに最後は笑って誤魔化した。



だけど、佑輔は笑ってくれなくてむしろ顔を歪ませていた。


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